奇行鳩山氏に公開書簡・旧友、江口克彦氏

ケニー爺

2015年09月02日 22:08

奇行、止まらぬ鳩山元首相に「公開書簡」 旧友、江口克彦氏が「最後の助言」
2015.08.28 zakzak夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150828/plt1508281540003-n1.htm

【公開書簡】より抜粋
平成27年8月23日 鳩山由紀夫先生  江口克彦


 《前略》 
 先生のような、総理大臣経験者の行言動となると、一政治家、一国民とは大きく異なり、国内外で、非常に大きな影響を与えます。当然、先生には、「元」総理としての責任、すなわち「公から逃れられない存在」、「私人としては許されない存在」としての責任が求められます。それが「総理大臣の椅子に座った人」の宿命であると思います。そして、その言動は、1億2千万の日本国民の命運、日本国の命運を左右しかねない重さを持っています。

そのようなご自覚がありやなしや。もはや、先生は、「普通の人」ではありません。「普通の人」に戻ることはできません。つねに国内外で、先生の言動は、白日の下に晒され、各方面に多大なる影響を与える「存在」であります。

 あの、8月12日に、韓国ソウル市の西門刑務所跡地にある慰霊碑の前で靴を脱ぎ、跪いておられる報道写真に、先生の卑屈さと軽薄さを感じた少なからざる国民の皆さんが、ある者は驚愕し、ある者は先生を嘲り罵る、その言葉を聞いたときに、私は、先生に寂しさと悲しみを感ぜざるを得ませんでした。結局は、先生の、「その場その場の友愛」が、このような結果になったのではないかと愚考しております。

 「その場その場の友愛」は、往々にして、国際社会で、日本の国益を損ね、日本国民の心に傷をつけます。国民の皆さんは、先生を嘲笑愚弄してやまず、わずかばかりでも、先生を知る私としては、まことに悲しく、その心寂しさ、これに尽きるものはありません。

 国民の皆さんの憤りと先生への罵声は、この韓国ご訪問の折りの先生の言動だけではありません。今年3月にも日本政府の反対にも拘わらず、クリミアを訪問され、クリミアを侵攻し、攻撃を繰り返し、国際社会から非難されているロシアを擁護される発言をされました。もちろん、ロシアでは拍手喝采を浴びられました。しかし、先生の言動について、この時もまた、日本国民の皆さんの多くは、失望と憤怒の思いを強く抱きました。日本の北方領土を占拠しているロシアのクリミア占拠を、なぜに容認されたのでしょうか。あるいは、北方領土旧島民の皆さんの哀しみを思いやっての上でのご発言だったのでしょうか。
その時も、「その場その場の友愛」から、「こんなことを言えば、日本に帰れないかもしれない。ここクリミアに永住してもいい」などと、軽い調子で話をされていました。本当に、そのような思いを心から発せられたとすれば、囂囂たる非難の渦中に戻られず、敢然として、ロシア占拠のクリミアに永住されるべきであったと思います。

 先生の、その軽いご発言、言動には、一片の「日本」も感じられませんし、一片の「国民への、旧島民の皆さんへの愛情」も感じられませんでした。

 付け加えれば、今日の沖縄普天間基地移転問題の紛糾も、そして混乱も、先生の、アメリカでの、“TRUST ME!”の軽いひと言が大きな原因となっています。そのひと言によって、いま、日本国全体が、沖縄が、悩み、苦しみ、混迷、そして、相互不信に陥ってしまいました。そのことに対して、先生は、ひとかけらの責任もお感じになっておられる様子もなく、前述のような韓国での卑屈な振る舞い、クリミアでの放縦なご発言、軽い言葉を繰り返しておられます。

 このままでは「宇宙人」どころか、「異常人」と言われかねない。なんとしても先生には「大人としての言動」「気品ある言動」を心掛け、多くの国民から尊敬されるよう、振る舞いもお話も、慎重の上にも慎重にされますこと、お願いするものであります。

 どうぞ、「日本の」元総理大臣として、「私人にあらず、公人なり」の意識を堅持され、「品格と威信」「謙虚な誇り」「友愛に満ちた威厳」を損なわれることのないよう、一国民として、また、先生を知る者として、心からお願い申し上げる次第でございます。

 

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