眠れる人は正義を知らず
争いごとを好まないのは、人間としての美質だ。
平和は耳にここちよい調べだ。
1つの町に、1人の人しか住んでいなければ、
争いもなく、心静かに人は生きられるだろう。
けれど人は淋しくなり、群れをつくり、掟をつくり、
愛を育みつつ、集団を害する者を憎み始める。
民族が分かれ、信条が分かれ、政治にも、経済にも、国としての違いが現れてくる。
すると人々はライバルに嫉妬し、敵に差をつけようとする。
愚かな指導者は、内政のツケを、外国の責任だと訴える。
かくして紛争や戦争が始まる。
だが眠っていてはいけない。
おとなしく隷属すれば、平和がやってくると思ってはいけない。
智慧ある者は、必ず正義に目覚める。
眠れる人は、いまだ正義を知らないのだ。
冊子・幸福の科学2016・8月号 No.354
大川隆法・心の指針 より
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