2015年07月21日
天皇陛下の心臓手術を成功させた天野医師
国際派日本人養成講座より
天皇陛下の執刀医、天野篤の「医師道」
なんとしても患者を救うという使命感と報恩の心が「医師道」の原動力。
78歳の天皇陛下が心臓手術を受けられたのが平成24年2月18日。3月4日には退院された陛下は、3月11日には東日本大震災一周年追悼式にご出席、5月16日からはロンドンでの英女王ご即位60周年の式典に参加されるというご活躍ぶりだ。
陛下のご病気は、心臓を取り囲むように走って心筋に酸素を供給する冠動脈が流れにくくなり、胸が締め付けられるように痛む狭心症だった。手術はその冠動脈に別の血管をバイパスとして繋いで血流を良くするというもので、日本屈指の心臓外科医と言われる順天堂大学医学部の天野篤教授が担当した。
天野医師は手術後に、バイパスの血流が勢いよく流れた瞬間に「自分としても、このうえなく満足のいく結果だった」と述懐している。
退院の直前には、陛下にこう申し上げた。「手術をした血管は血流がとてもよい状態で、これから20~30年は大丈夫です。同年齢の方が日本に何人いるかわかりませんが、血流状態に関しては10指に入る心臓だと思います。」
傍らにおられた皇后陛下が、「それはようございましたね」と、嬉しそうに言われた。
天野医師が、手術の翌日、新宿方面に出かけ、帰り道、デパートの食品売り場に立ち寄ったら、知らない人から次々と声をかけられた。「天皇陛下がご健康になれば、国民も喜ぶ。みんなが元気になる」ということを身をもって実感したという。
天野医師はオフポンプ手術という手法を日本に導入したパイオニアである。従来は手術の際に心臓を一旦止め、その間は人工心肺装置を使って血液を送り込んでいた。
オフポンプ手術とは、人工心肺装置を使わずに、心臓を動かしたままで手術をする手法である。これにより、患者の負担が軽くなり術後の回復が早くなる、脳梗塞などの合併症が起こるリスクも低くなり、高齢者や持病のある人への手術も可能となる。
「心臓が動いている状態でどうやって手術するのかと不思議に思うかもしれないが、要は「集中」と「慣れ」だ。神経をグーッと研ぎ澄ませていくと動いている心臓が瞬間、止まって見える。出血していても、血が出ていないほんの一瞬がわかる。そのタイミングを見計らって、すかさず針を通す。」
「心臓外科手術に望む心境をたとえるなら、昔、決闘に向かった人々の気持ちと同じではないだろうかと感じることがある。勝負を挑み、いずれか果てるまで闘う。宮本武蔵もそう。戦国の武将もそう。」
手術での糸結び。1分間に90回、繰り返し結ぶことができるようになった。それも患者の体内の深い所での結び方、片手しか入らない時に行う結び方など、さまざまな状況での結び方がある。
しかし25年で6千人以上も手術をしても、技術を磨く道には行き止まりはない。
「むしろ、そこから先も私は、まだまだ成長していると思っている。血管のつなぎ方ひとつにも、それまでの「しっかり堅固に縫う」から、ときには「あえて緩く縫う」ことができるようになった。しなやかさを残して縫合することで、手術後の回復に良い結果が出ることもある。」
「武士道という言葉があるように、私は『医師道』というものもあると信じている」と天野医師は語る。
「医師は人の痛みを取り除く職業である。当然、世のため人のための思いがなければ医師であってはならないとさえ思う。「この人を絶対に助ける」という、熱い思いを持って、真剣勝負をしなければならない。」
医師道に限らず、どんな職業も「道」だと考え、そこで自らの技量を磨き、世のため人のために尽くしていこうと志すのが、わが国の伝統的な職業観である。この職業観は、当人に使命感とやりがいを与えるだけでなく、互いへの思いやりに満ちた世の中をつくる。医師道を行く天野医師の生き方はその模範を示している。(文責:伊勢雅臣)
天皇陛下の執刀医、天野篤の「医師道」
なんとしても患者を救うという使命感と報恩の心が「医師道」の原動力。
78歳の天皇陛下が心臓手術を受けられたのが平成24年2月18日。3月4日には退院された陛下は、3月11日には東日本大震災一周年追悼式にご出席、5月16日からはロンドンでの英女王ご即位60周年の式典に参加されるというご活躍ぶりだ。
陛下のご病気は、心臓を取り囲むように走って心筋に酸素を供給する冠動脈が流れにくくなり、胸が締め付けられるように痛む狭心症だった。手術はその冠動脈に別の血管をバイパスとして繋いで血流を良くするというもので、日本屈指の心臓外科医と言われる順天堂大学医学部の天野篤教授が担当した。
天野医師は手術後に、バイパスの血流が勢いよく流れた瞬間に「自分としても、このうえなく満足のいく結果だった」と述懐している。
退院の直前には、陛下にこう申し上げた。「手術をした血管は血流がとてもよい状態で、これから20~30年は大丈夫です。同年齢の方が日本に何人いるかわかりませんが、血流状態に関しては10指に入る心臓だと思います。」
傍らにおられた皇后陛下が、「それはようございましたね」と、嬉しそうに言われた。
天野医師が、手術の翌日、新宿方面に出かけ、帰り道、デパートの食品売り場に立ち寄ったら、知らない人から次々と声をかけられた。「天皇陛下がご健康になれば、国民も喜ぶ。みんなが元気になる」ということを身をもって実感したという。
天野医師はオフポンプ手術という手法を日本に導入したパイオニアである。従来は手術の際に心臓を一旦止め、その間は人工心肺装置を使って血液を送り込んでいた。
オフポンプ手術とは、人工心肺装置を使わずに、心臓を動かしたままで手術をする手法である。これにより、患者の負担が軽くなり術後の回復が早くなる、脳梗塞などの合併症が起こるリスクも低くなり、高齢者や持病のある人への手術も可能となる。
「心臓が動いている状態でどうやって手術するのかと不思議に思うかもしれないが、要は「集中」と「慣れ」だ。神経をグーッと研ぎ澄ませていくと動いている心臓が瞬間、止まって見える。出血していても、血が出ていないほんの一瞬がわかる。そのタイミングを見計らって、すかさず針を通す。」
「心臓外科手術に望む心境をたとえるなら、昔、決闘に向かった人々の気持ちと同じではないだろうかと感じることがある。勝負を挑み、いずれか果てるまで闘う。宮本武蔵もそう。戦国の武将もそう。」
手術での糸結び。1分間に90回、繰り返し結ぶことができるようになった。それも患者の体内の深い所での結び方、片手しか入らない時に行う結び方など、さまざまな状況での結び方がある。
しかし25年で6千人以上も手術をしても、技術を磨く道には行き止まりはない。
「むしろ、そこから先も私は、まだまだ成長していると思っている。血管のつなぎ方ひとつにも、それまでの「しっかり堅固に縫う」から、ときには「あえて緩く縫う」ことができるようになった。しなやかさを残して縫合することで、手術後の回復に良い結果が出ることもある。」
「武士道という言葉があるように、私は『医師道』というものもあると信じている」と天野医師は語る。
「医師は人の痛みを取り除く職業である。当然、世のため人のための思いがなければ医師であってはならないとさえ思う。「この人を絶対に助ける」という、熱い思いを持って、真剣勝負をしなければならない。」
医師道に限らず、どんな職業も「道」だと考え、そこで自らの技量を磨き、世のため人のために尽くしていこうと志すのが、わが国の伝統的な職業観である。この職業観は、当人に使命感とやりがいを与えるだけでなく、互いへの思いやりに満ちた世の中をつくる。医師道を行く天野医師の生き方はその模範を示している。(文責:伊勢雅臣)
浅はかだった私のキズ治療法
子供靴が踏切近くに片方だけ落ちてた
風邪のひきはじめの葛根湯は効かない!
幸福の科学信者はアスペルガーが多い!
【奇跡】半身麻痺治る!結石消える!膠原病完治!
続・続・私の病気が治ったワケ!
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Posted by ケニー爺 at 21:22│Comments(0)
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