2016年04月12日
イスラム女子もお洒落したい・ユニクロ販売
「イスラム女子もお洒落したい」 ドルガバのスカーフは宗教改革のきざし?

2016.04.10ザ・リバティ・ウェブより有料記事の為大幅、抜粋・編集
http://the-liberty.com/article.php?item_id=11177
ファッション業界に、イスラム自由化の風が吹いている。
カジュアル衣料品を展開するユニクロは3月、イギリスでイスラム女性向けの衣類の販売を開始し、話題を集めている。同社がヨーロッパで販売をするのは初めて。英インデペンデント紙がこのほど報じている。
話題のコレクションの名は「UNIQLO x Hana Tajima」。17歳の時にイスラム教に改宗した、日系イギリス人のファッションブロガーのハナ・タジマ氏とのコラボ企画だ。イスラム女性が頭にかぶる「ヒジャブ」や長い袖、膝まである丈が特徴的な「イスラムチュニック」などで、イスラム女性の「控えめな美しさ」を表現しているという。
デザイン性に加え、ユニクロの機能性が付加価値を生んでいる。
商品には、通気性が高く水分を外に逃がし、着心地を保つ素材「エアリズム」が使われている。40℃以上にもなる中東などで暮らすイスラム女性などには、快適なものになるだろう。
ユニクロは他にも、マレーシアやインドネシアなど、東南アジアのイスラム教国や、アメリカでも、イスラム女性向けの衣類販売を展開している。
世界が注目をするイスラムファッション
ユニクロだけではない。
イタリアの高級ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」は1月、ヒジャブと目と手足の先以外をすべて黒い布で覆う「アバヤ」のコレクションを発表し、中東やパリ、ロンドンで発売を開始している。
これらは東南アジアや富裕層など、一部のイスラム教徒内での動きではあるが、「お洒落したい」というイスラム女性の心を見てとれる。
イスラム自由化の風
ファッションは、「他の人と異なる自分を表現する」という意味で「自由」を象徴するものだ。
近年、イスラム圏で自由化を求める声が高まっている。
2011年1月、チュニジアで起きた民主主義を求める「ジャスミン革命」や、女性の教育権を訴える、マララ・ユスフザイさんのノーベル賞受賞などがその代表的なものだ。
イスラム教の美点
ファッションへのあこがれは、イスラムの自由化の流れの上にあるものだろう。
大川隆法・幸福の科学総裁は、2012年、ムハンマドを招霊し、霊言を収録した(『ムハンマドの幸福論』所収)。
その中で、ムハンマド霊は、イスラム女性の服装について、こう語っている。
「護身的な面も一部にはあるのではないかと思いますね。それと、今の欧米文化は、どちらかといったら、『見せる』ほうの文化なので、今の欧米文化では失われつつあると思うけれども、『恥じらい』というものも、一つの文化としてあるとは思うんですよね」
ユニクロ新コレクションのコンセプトである「控えめな美しさ」とは、イスラム女性の服装に込められた良さを生かしながら新しい価値をつくろうということだろう。
イスラムの伝統の美点を残した上でどうイノベーションしていくのか。そのヒントはファッションの世界にあるのかもしれない。 (冨野勝寛)